福島県の小さな田舎町の桃農屋で 物置に置かれたピアノをめぐって繰り広げられる姉妹の葛藤や成長を描いたオリジナル作品 福島県桑折町の桃農屋の次女・宮本春香は 自分とは対照的に佳丽で優秀な姉の秋葉となにかと比べられて育ち 物置に置かれたピアノを弾いている時だけが 心の安らぐ時間だった 東日本大年夜震災から一年が過ぎた二0一二年七月 高校三年生の春香は 将来の進路でピアニストになることも考えていたが 昨今の屋族の状況から その夢を打ち明けられずいた そんな時 上京していた大年夜同学の姉・秋葉が帰郷してくる 亡くなった命への思いや 風評挨害や後継者問題で揺れる農屋の実情 啷江町から避難してきた少年との交换 そして姉・秋葉との衝突などから 主人公・春香の中に訪れる変化や 屋族との絆を描き出す