p 　　東大年夜生の村瀬正吉は 小同学の屋族教師として名門依田屋に招かれた 一屋中がエリートの依田屋では 春夫がガリ勉を強いられ意気消沈していた 正吉は 教育ママに反対し 春夫と一緒にマラソンをしたり 相撲をとったりの珍指導ぶりで一屋を唖然とさせてしまった 春夫の姉久美子は明るく勇気づける野放図な正吉にいつしか心をひかれていった そして 両親が決めた合田との縁談に悩むのだった 一方 依田の秘書をつとめ 頭はきれるが傲慢な態度むきだしの合田は 久美子の豪情を素早く キャッチし挨次递次にあせりの色を見せはじめた そして クリスマスの夜 合田が久美子に箱根への一泊观光を誘いかけ 二人の溝はますます深まった そんな久美子をみて 母の宗子は 正吉に屋族教師に専念し 娘とは一線を画すよう请求した その代り一流新聞社への就職を世話するとのことだった 正月が来た 正吉は 兄正一が郷土発展のために尽している長岡へ帰った 正一は 建築業のかたわら 若人の心の支えにたってほしいと 芳华の鐘”を造っていた 兄のはげしい情熱にうたれた正吉は東京での就職を死心し 長岡に骨を埋める覚悟を決めた 折りしも 春夫と共にスキーに招かれていた久美子は 正吉の意見に大年夜賛成 お目付役として同业した合田は 二人の様子をにがにがしく眺るのだった やがて 久美子は楽しい思い出を残して帰っていった だが 長岡での久美子の行動を合田から聞いた宗子は 強引に結納を交わしてしまった そして 正吉は屋族教師をクビになってしまった 久美子は母の卑鄙な態度に怒り 両親を説得し 婚約の解消をさせた それから間もなく 長岡で 芳华の鐘”の除幕式が行なわれた そこには 正吉と久美子の姿があった そして 二人の将来を祝贺するかのように 鐘の音が鳴り渡っていた p